ので、感想です

TOVクリアしましたー!
サブイベントをそこそこ見つつ、プレイ時間は77時間ほど。(なんか縁起がいいな)
途中からPTメンバーにだんだんと愛着がわいてきて、サブイベントをこなしていくうちにどんどん楽しくなって一気に進めてしまいました。


ユーリ
スキットでハイライト消えた目が出てくるたびにちょっとドキッとした。
選んだ道が自分にとっても他人にとっても茨すぎて、いつかとんでもない結末を迎えるんじゃないかと怖い面もあるけれど、罪を知っているラピード、手を握ってくれたエステルや仲間たちがいる限り彼は自分の正義を貫けるのだろうなと思いました。
エステルがアレクセイにとらわれたさい、ひとりで帝都に向かおうとしてクオイの森で仲間にぶん殴られるところがめっちゃ好きです。もうひとりでいくなよ、ユーリ。
すっきりと物語が終えられたのは、最初から最後まで覚悟が決まっていた彼のおかげでしょう。
アレクセイやデュークのような道を歩まないよう、凛々の明星のみんなにはユーリをひっつかんでいてほしい。
余談ですが、ナム孤島でモブに言及されてましたがすごい美形設定だということにびっくりしました。言動がイケメンと思ってたけど女と見まごうほどに美形なのか…


ラピード
最初から最後まで仲間を後方から見守ってくれたナイスガイ。ほんとにPTキャラの中で一番大人だったな…
ユーリもそうだし、パティもそうなんですが、ほんとうに彼が傍にいてくれてよかったなとしみじみ思います。いなかったらきっとどこかで崩れてしまっていたかもしれない。
水が怖いところがあるのもかわいらしいし、料理任せるときちんとご飯を作ってくれるところも好き。


エステル
中盤ずっと苦しそうで見ていてつらかった。そしてそこからの「人としてもっと生きたい!!」と叫んだシーンがものすごくぐっときた子。
あとは、キュモールを殺めたあと、そっとその手を握るシーン。あのシーンはユーリにとってめちゃくちゃ救いであり、エステルの強さが現れている屈指の名シーンだと思います。
目の前のことに夢中になりすぎて優柔不断になってしまっていたけれど、最後は自分の能力と向き合って、悩み続けながらも生きることを覚悟した強い人。
スキットやリザルト画面での他のキャラとのやり取りが可愛くてずっと和んでいました。ラピードと勝利の遠吠えできてよかったね…!
エンディング後の彼女の進路について、ボイスの付いていないサブイベントにまとめられてしまったのは残念だった。それともあの決断は正史ではないのだろうか。でもエンディングはエステルが描いた絵本っぽいような気もするし…。
とりあえず、大変な世界でまた大変な目にあいそうだけど頑張って生き抜いてほしい。


カロル
ドンがなくなったとき、自棄になってしまったけれど復活したところでまず拍手した。そして氷刃海でひとり魔物に立ち向かった姿にさらに拍手した。
エステルもそうですが、ユーリが最初から成熟している分、成長する主人公成分はこの二人が担っていたのだなと思いました。ひたすらにまっすぐでいい子。
凛々の明星がどんなギルドになるのか、その答えは作中では出ませんでしたが(なんでも屋みたくなるのか?)、エンディングを見る限り5大ギルド入りしたっぽい?ので今後が楽しみですね。
今はユーリとジュディスに見守られている子供の面が強いけれど、絶対立派なドンになるのだろうなというまぶしい未来が見える。


リタ
最初っから最後まで覚悟決まっていたキャラその2。大人っぽいというより、子供っぽくないというか、自分のやるべきこと、やりたいことがはっきりしているので痛烈なキャラでした。カロル君への行動へ対しては平成を感じましたが。
リタがいなければ詰んでいたところも多くて本当に戦闘も物語もめっちゃくちゃ頼りになった。OVL状態やライトマジック時の「ニャーン!ゴルドカッツ!」がとっても好きです。
魔導器に対しても誠実だし、仲間思いで本当にイイキャラしていたと思う。特にエステルとのやり取りが微笑ましくて大好き。リザルトのハイタッチの変遷も好きだし、親友称号のイベントもよい。アトリエシリーズでもそうですが、天然ヒロイン×ツンデレヒロインの組み合わせって良いものですね。
魔導器以外にも信じられる人たちが見つかって本当に良かった。多分これからの世界でめっちゃくちゃ忙しくそれでも充実した日々を送るのでしょう。


レイブン
レイブン=シュバーンというところが、作中で一番驚いたところかもしれない。そして作中で一番苦戦したのもシュヴァーン戦でした。エステルがいなかったので、秘奥義だされるたびにPTが瀕死になって本当に大変だった。そして心臓に負荷がかかるとか言われたのでプレイヤーとしてもめちゃきちゃ出しづらい。
ひょうひょうとした言動の裏で心身ともにとても大変だった人。シュヴァーン隊からめちゃくちゃ慕われているところが微笑ましくてとても好きです。結局のところ心臓の魔導器は大丈夫なんでしょうか?みんなと一緒に新しい世界をたくさん見てほしい人。


ジュディス
最初から最後まで覚悟がきまっている人その3。ただ、最初はエステルのことさえ殺そうとしていたけれど「殺させない」と言い放ったところはめちゃくちゃグッときました。
PTの中では一番ユーリに近しい存在かもしれない。そしてユーリと同じく、茨の道を歩んできた彼女にとって信頼できる仲間がどれほど得難く救いであったか想像するとさらにグッとくる。
ネタバレを少し見たのですが、リタと異母姉妹だったのにはすごくびっくりしました。ゲーム内情報だけで気づく人、いる…??ゲーム内だと冷静ながらも情が深く、19歳と思えない大人な面が描写されてますが、小説だともう少し彼女の内面に踏み込んでいるようですね。ゲームでも描写してくれればな…難しいか。
凛々の明星の一員として、これからも仲間と明るく楽しく過ごしてほしい。


パティ
作中で唯一泣いたのが、パティがかつての仲間の最期を看取り泣き崩れるシーンでした。過去が本当に凄惨すぎる。ただ、PS3版追加キャラであるせいかそこらへんのお話はまとめてサブイベントにそれてもいいくらいにちょっと浮いていた感があるのが少し残念。しょうがないけど。
実はアイフリード自身であったというのが、何となく想像はしていたけれどびっくり案件でした。本編終了後はカウフマンたちとも協力して海精の牙を再興するのかな。
パティが先頭に加わっていると声も相まって画面がハチャメチャににぎやかになるのが楽しかったです。秘奥義でウィンクするのもとってもかわいい。うまく使いこなしたいけれどなかなか難しいのでもうちょっと精進したいです。


フレン
まじめで騎士然としているけれど、したたかな面がユーリの親友だなと実感させられるキャラ。リタとのスキットがめちゃくちゃイイキャラしていて好きです。あとユーリを秘奥義の練習台にしようとしたところも好き。
信じていたアレクセイの本性を知り、自ら真実をつかみ取ったのが偉い。中盤のユーリとの正義のぶつかりあいはしんどいけれどヴェスペリアの物語の真髄でとてもよかった。ってかあの、ユーリへの思いが大変…大変重いというか。湿度はないけどめちゃくちゃ重い。その関係性正直とても好きですありがとう。
己の正義の在り方を悩み続ける選択をした強い人でもあります。物語の後は正式騎士団長に任命されるようなので、めちゃくちゃ大変そう。ユーリがいるなら大丈夫でしょうが、当のユーリは自分は代役だと言っちゃっている。フレンは絶対手放しそうにないけれど。やっぱ本当の波乱はこれからだろ、ヴェスペリア。


シュヴァーン隊の面々
最初はなんだこいつ…と思っていたけれど、エアル暴走下の帝都で下町の人々をお城に避難させていたところはめちゃくちゃ拍手しました。最高の騎士だよあんたたち…!!
仮にあそこで下町の人々が生きていなかったら、ユーリが誤った道に行ってしまう気もしたのでそういう意味でもめちゃくちゃほっとしました。正直、下町の人たちとくにハンクスさんは作中でなくなってしまうかとハラハラしていたので生き延びてくれて本当に何より。
今後の世界絶対大変だけど、この人たちなら騎士としてやっていけると信頼できる。


キュモールを殺めた(見殺しにした)あとのユーリとフレンの正義に関してはめちゃくちゃ考えさせられました。どっちの言うこともわかる。どっちの選択もすごくつらい。
法でさばけない悪人を殺めること、そんな悪人を法でさばけるように法を正すこと。
絶対的な正解がないその問いに、どう決着をつけるのか…と思っていたら、アレクセイというここにきて悪役としてパーフェクト(プレイヤー及びユーリ達には彼の裏側はあえて知らされないようになっていましたが)な人物が出てきて、星喰みによって世界自体が大ピンチ!で正義を貫く物語がぼやけてしまった感はありますが…
アレクセイもザギの死も作中で割と流されたところも気になる。罪を制するというより激昂して切りかかった感じ。まぁ二人ともユーリがとどめを刺したわけではないけれど。
主人公であるユーリが罪を制することにためらいがなく覚悟は決まっているし、対するフレンは悩み続けることを選択しているので「正義を貫き通す」物語はオルニオンのサシ勝負で決着がついているということなんでしょうね。
デュークとのぶつかり合いも「世界を救う正義」のぶつかり合いか?
でも、この答えの出ない問いをさらに深く掘り下げようとすれば、もっと暗いすっきりしないお話になっていたような気がするのでこの終わり方でいい気がします。
正義を貫き通す彼らの物語は、ライフライン全てぶっ壊したこれからがむしろ本番な気がする。例えば結界魔導器や水道魔導器、治癒術の魔導器が機能しなくなったことによって命を落とす人は出てくるでしょうしね。(かといってエクシリアみたいな選択とられてももやるんですが。めんどくさいな、自分!)

大団円!というよりこれからが本番だと感じさせるのがヴェスペリアの味でしょうか。
凛々の明星がテルカ・リュミレースでいっとう輝くことを願ってやみません。
楽しかった!
2024/06/18(火) 23:05 感想 PERMALINK COM(0)